屋形船を知ってほしい!【メイサの部屋】

2017年05月01日

季節の行事や食事を楽しむための乗船

その原形は平安時代からあると言われている屋形船は、河川の整備が進んだ江戸時代に栄えていたようです。この時代の船は金銀や漆で装飾されており非常に豪華だったそうです。その頃大名や豪商などがお花見やお月見などの舟遊びとして愛用していました。


船上で宴会や食事を楽しむための船

全長はおよそ20メートル、定員は15人くらいから多いときには80人くらいまで乗船できる屋根と座敷が備えられた和船を屋形船といいます。操船や調理をする場所以外はほとんどが客用の空間となっていて、主に宴会や食事をして楽しむために乗船します。

利用方法は団体の貸し切りが一般的となっているので、多くの場合は予約が必要です。しかし、人数に余裕があれば乗り合いでも可能な場合もあります。乗船するには船宿に直接申し込むことができます。また、最近は団体旅行のツアーの予定に組み込まれていることも多いようです。

また、近隣のホテルの宿泊パックやバスツアーなどの組み込みで利用することもできます。


それぞれに楽しみがある季節ごとの乗船

昔から季節ごとに春はお花見、夏は花火、秋はお月見などそれぞれの楽しみがありました。そして、現在でもそれは継続しているようです。また、最近は寒い時期になるとこたつが設置され、暖かい船上でお鍋を楽しむ人も多いようです。

そして、季節を問わず夜は夜景観光として乗船する人がたくさんいます。いろいろなところに夜景を楽しむ場所はありますが、船からの夜景はまた格別だと言われています。乗船時間はおよそ2時間から3時間となっていて、そのほとんどがお酒や食事が提供されます。

季節ごとの行事に合わせて就航される船は、混雑することも多く、料金も特別料金になっていることが多いそうです。


1年を通じていちばん利用者が多い夏の乗船

四季を通じて様々な楽しみがある屋形船ですが、特に人気なのは夏の花火だと言われています。暑い季節に船に乗るのは納涼も兼ねています。そのため、1年を通じていちばん利用者が多く、予約でいっぱいということも少なくはありません。

特別料金になっていることが多いのはやはり夏の夜のようです。夏の夜は暑いと考えられがちですが、最近の船はエアコンも完備しており、汗をかきながら食事をすることはないようです。カラオケの設備がある船も多く、花火だけではなく、様々な楽しみ方もできるようになっています。

歴史も古く、日本の伝統文化として続いたきた船は、現代では昔と同じような楽しみ方と現代ならではの楽しみ方の両方ができるようになっています。