2016年09月24日
観光のための屋形船が見直されてきています
船は古くから人間の水上での移動手段でした。古くからあるということは発達の歴史もあります。丸太船からはじまり船底材に舷側材を継ぎ足していく外板のみの構造で作られていったのが、日本の和船の特徴でした。屋形船は和船の一種で、屋根と座敷があり船上で宴会や食事が出来る遊びのために利用された船でした。近年は観光での利用などに見直されてきています。客用の席が大半を占めていて、調理場と操船場がついています。全長20mくらいの大きさです。春の花見、夏の花火などの観光目的で利用されることが多いので、団体貸し切りが一般的ですが乗り合いもあります。
東京では隅田川や浜松町、品川に舟宿があり東京湾を巡り隅田川からスカイツリーが見れるコースは料理も絶品で、乗り合い貸し切りともにあります。浅草から隅田川を下るコースは、広い船内で開放感があり料理も絶品です。大阪にも大川を天満橋から毛馬閘門までを巡るコースがあります。観光地で有名な京都には嵐山の渡月橋から大堰川上流へ向けてのコースがあります。始まりは醍醐天皇(898年)頃のお舟遊びと言われています。嵐山の夏の風物詩である鵜飼いの行われる場所で、かがり火の中、屋形船から嵐山の夜景と鵜飼を楽しめます。