屋形船を知ってほしい!【メイサの部屋】

2017年06月14日

それぞれの季節を楽しむ非日常の時間

旅行などで日頃のストレスを解消したいと考えている人は多いようです。しかし、仕事などの都合で宿泊を伴う旅行に行くことも難しいという人も少なくはありません。けれども今は、そんな場合でも非日常を味わえる場所はないわけではありません。


江戸時代から続いていると言われる舟遊び

歴史を紐解いてみると意外に古くからその原形があると言われているのが屋形船です。この船は、全長20メートルくらいの長さを持つ和船のひとつで、船の中は畳敷きの座敷になっていて、屋根が付いています。平安時代には貴族の舟遊びに利用されていたそうです。

江戸時代になると豪商などが舟遊びに利用し、それが現在の原形になっていると言われています。その舟遊びの遊び方も江戸時代に行われていたものと現在とも似通っています。昔の人も桜の季節などのお花見や名月のお月見など季節を愛でる楽しみ方をしていたようです。

現在の日本でも、桜の季節の春のお花見を目的として船を利用する人はたくさんいます。


貸し切りが多くなっている船の乗船

多くの人が船に乗船する目的は、そのほとんどが宴会や食事です。この船の利用は貸し切りが主になっています。特に複数の人数での宴会などに多く利用されています。

会社の歓送迎会や忘年会などの利用が多いようです。冬の忘年会シーズンは寒いので、船によっては炬燵船となっているところもあり、暖かい船内でお酒を飲みながらお鍋を堪能することもできます。貸し切りが多いため、いつの季節でもほとんどが予約は必須のようですが、季節によっては早いうちに予約がいっぱいになってしまうこともあるようです。

特に桜のシーズンは船からの桜を見たいという人が多く、賑わいを見せています。普段と同じ景色も船の上から見るのは少し趣が異なるようです。


いちばん盛り上がると言われる桜の季節

桜の季節になると日本は全国各地で盛り上がっています。桜の開花予想や桜前線など桜にちなんだ言葉を聞くことも多い時期となります。そのため、桜は春の訪れを感じることができることのひとつになっています。そして、いちばんの盛り上がりを見せるのがお花見だと言えるかもしれません。

桜の名所では場所取りを頑張る人も多く、それも風物詩のひとつになっているかもしれません。一方で、その場所取りの代わりとして屋形船の乗船の予約をすることもあるようです。船の所要時間は1時間から2時間ほどのようですが、その間は外の喧騒とも無関係になります。

1年に1回だけの貴重な桜のピンクを船から見るのは極上の非日常と言えるかもしれません。